犬にとっては危険な原材料に注意!

ドッグフードの原材料で、犬にとって危険なものはどのようなものがあるのでしょうか。

原材料の中には、私たちが食べる食品でも目にするものもありますよね。

しかし、私たちが食べているからといって、犬にとっても大丈夫なものとは限りません。

そこで、この記事ではドッグフードの原材料の中で避けた方が良いものをまとめました

愛犬の体調が気になる人、元気に長生きしてほしい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

犬にとって危険な原材料が入っていたらどうなる?

ドッグフードに、犬にとって危険な原材料が入っていたら、どのような健康被害が起こりうるのでしょうか。

すぐに起こりうるものとして消化器症状(嘔吐・下痢・便秘)やアレルギーがあります。また、すぐに体調不良を起こさなくても、発がん性物質などが含まれていたら心配になりますよね。

日本では2008年にペットフード安全法が作られ、それ以前と比べると安全にはなっていますが、それでもアメリカのようなペット先進国と比べるとまだ安全基準が低いといえます。そのため、私たち飼い主が原材料を確認して、安心してあげられるものを選ぶ必要があります。

危険な原材料は大きく分けると「原料」と「添加物」があります。それぞれ詳しくみていきましょう。

ドッグフードの危険な原料

まずはドッグフードの危険な原材料のうち「原料」と呼ばれるもののうち、避けたいものを解説します。

肉副産物・肉粉(4Dミート)

犬は肉食なので、肉類が多く含まれているのは良いことです。しかし、「肉副産物」「肉粉」と書かれたものは避けましょう。

一見、普通の肉のように見えますが、「肉副産物」は肉を加工する際にでる廃棄物ですし、「肉粉」はいわゆる肉骨粉・ミートミールです。

これらの肉類には、4Dミートが含まれている可能性があります。4Dミートとは、死んだ動物の肉・死にかけた動物の肉・病気の動物の肉・障害のある動物の肉であることを指します。

いずれにせよ人間の食品には使用できないものです。「肉副産物」「肉粉」と記載されているものは避けてください。

穀物

穀物といえば、小麦・大麦・トウモロコシなどがありますが、これらが多く含まれているドッグフードは健康を害します。犬は肉食なので、穀物が多いと消化に悪く、またアレルギーの原因にもなりうるからです。

含まれている程度なら、栄養素が増えるため良いのですが、原材料の最初に記載されるくらい多量に含まれているものは避けましょう。グレインフリー(穀物不使用)であれば、より安心ですね。

ドッグフードの危険な添加物

次に、ドッグフードの危険な原材料のうち「添加物」で避けたいものを解説します。人間の食品でも目にする添加物もあるので、注意して見てみましょう。

着色料

人間の食品でもよく使われる着色料。商品の見た目をよくするためのもので、「赤色3号」「赤色40号」「青色2号」「青色102号」などは、私たちが食べる製品の表示でも見かけることがあるのではないでしょうか。

しかし、これらの着色料には、発がん性物質が含まれていたり、一部の国では使用が禁止されていたりするものもあります。

食べてすぐに体調を損ねるものは少ないかもしれませんが、長期的に見ると健康には良くないと考えられます。できるだけ原材料に含まれていないものを選びましょう。

保存料

保存料は、細菌などの微生物の繁殖を抑えて腐敗しないように使われる添加物です。

例えば「亜硝酸ナトリウム」はウインナーなどの加工肉に、「ソルビン酸カリウム」は練り物をはじめとした加工品によく使用されており、私たちが普段食べる食品でも目に機会が多いのではないでしょうか。

腐敗防止が主な目的なので、特に水分の多い食品は腐敗しやすいことからよく使用されていますが、ドッグフードの場合はむしろ逆の傾向があります。

ウェットタイプのものは開封後に食べきる前提で作られているため、むしろ使用頻度は少なく、ジャーキーやセミモイストタイプの方が使用されるケースが多いといえます。

これらの保存料は、発がん性物質が含まれていたり、染色体異常との関連が指摘されているので、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

酸化防止剤

食品の酸化を防いでくれる酸化防止剤も、私たちの食べる食品でもよく目にするものです。

「ビタミンC」などであれば比較的安全ですが、「ジプチルヒドロキシトルエン(BHA)」は、発ガン性などの問題からドッグフードの使用量が制限されています。

多量に使用されているドッグフードはあまりないかもしれませんが、できれば避けた方が無難でしょう。

まとめ

この記事では、ドッグフードの原材料で犬にとって危険なものを解説しました。

原料では肉副産物・肉粉や穀物の多いもの、添加物では着色料・保存料・酸化防止剤の一部のものを避けると安心です。

こういった原材料を使っているドッグフードは安いものが多く、安全な原材料のみで作られているドッグフードは、どうしても高額になりがちです。

わんちゃんの体のためにも、ドッグフードを安さだけで選ばず、原材料に注意して選んでみることをおすすめします。より安全なドッグフードで、愛犬に元気で長生きしてもらいたいものです。