「愛犬にいつまでも健康でいてほしい!」というのは、飼い主共通の願いではないでしょうか。
シニア犬の年齢になると特に、健康状態が気になりますよね。シニア犬になったら、愛犬の健康を考えて、成犬用ドッグフードから老犬用ドッグフードに変えるのがおすすめです。
この記事では、老犬用ドッグフードへの切り替えについて、以下の点を解説しています。
- 老犬用ドッグフードに切り替えるべき理由と切り替え時期
- 老犬用ドッグフードの選び方
- 切り替え方法、注意点
「うちの愛犬も、そろそろシニアの年齢かも?」という飼い主さんは、ぜひチェックしてみてください。
老犬用ドッグフードに切り替えるべき理由は?
「老犬用のドッグフードに変えなきゃダメ?」と思われる方もいるかもしれません。
結論から言うと、愛犬がシニアの年齢になったら、老犬用ドッグフードの切り替えを検討するのがおすすめです。
シニア犬は成犬の頃より代謝が落ちていることが多く、成犬用のフードを与え続けると、肥満や内臓の疾患になってしまう恐れがあるとも言われています。
老犬用ドッグフードは、成犬用のドッグフードよりもカロリーやタンパク質を抑えて作られているほか、シニア犬特有の疾患に配慮した成分が含まれています。
老犬用ドッグフードに切り替える時期は?
老犬用ドッグフードへの切り替え時期は、大型犬か小型犬かで目安が異なります。
- 大型犬:6〜8歳ごろ
- 中型犬、小型犬:10歳〜12歳ごろ
ただし、決まった年齢で必ずしもフードを切り替えなければならないというわけではありません。
シニアの年齢になり、食欲や運動量が落ちてきたなと感じた頃に、老犬用ドッグフードへの切り替えを検討してみてください。逆に、シニアの年齢になっても特に体調不良がなければ、成犬用のドッグフードを与えてもいいと言われています。
老犬用ドッグフードの選び方
老犬用ドッグフードを選ぶ際は、以下のポイントを重視するのがおすすめです。
- 良質なタンパク質が含まれている
- 食べやすい硬さ・大きさ
- 脂質が高すぎない
- 総合栄養食
上記のポイントについて、1つずつ解説します。
良質なタンパク質が含まれている
シニア犬になると筋肉が衰えてきます。筋肉量の維持をサポートするため、良質なタンパク質が含まれているドッグフードがおすすめです。
食べやすい硬さ・大きさ
シニア犬は噛む力が弱まっていることも多く、硬いドッグフードだと食べににくくなってしまうことがあります。
中粒、小粒のドッグフードを選ぶか、健康や歯の状態によってはウェットフードを選ぶのもおすすめです。
脂質が高すぎない
老犬用のドッグフードを選ぶ際は、脂質が高すぎないものを選びましょう。
脂質が高すぎるものをあげてしまうと、肥満のリスクが高まると言われています。
総合栄養食
シニア犬へのドッグフードは、いろいろな栄養素がバランスよく摂取できる総合栄養食がおすすめです。
老犬用ドッグフードに切り替える際の注意点
成犬用のドッグフードから老犬用に切り替える際のポイントは、以下の4つです。
- 少しずつ切り替える
- ウェットフードは少量ずつ与える
- アレルギーに気をつける
- 体調の変化に気をつける
4つの注意点について、1つずつ解説します。
少しずつ切り替える
老犬用のドッグフードに切り替える際は、一度に全てのフードを切り替えるのではなく、普段のフードに少しずつ老犬用のフードを混ぜて切り替えましょう。一度に全て切り替えてしまうと、新しいフードに慣れず体調不良や嘔吐を起こしてしまう可能性があります。
1割ずつを目安に、1週間〜2週間ほどかけて徐々に切り替えるのがおすすめです。
ウェットフードは少量ずつ与える
ウェットフードは食べやすいですが、ドライフードよりもかさが増えるため、推奨量を一度に与えてしまうと胃に負担がかかってしまいます。
ウェットフードを与える場合も、普段のフードに少しずつ混ぜて様子を見ながら切り替えましょう。
アレルギーに気をつける
老犬用ドッグフードを選ぶ際は材料をチェックして、過去にアレルギーを起こした食材が入っていないかチェックすることも重要です。
老犬用のフードを食べた後、下痢をしてしまったり、痒そうにしていたりする場合は獣医さんに相談してみることをおすすめします。
体調の変化に気をつける
体に良いフードを選んだはずでも、愛犬には合わなかったということも考えられます。また、フードが変わったことによって体に負担がかかってしまう場合もあります。
ドッグフードを切り替える際は、体調の変化に気をつけながら少しずつ切り替えるのがおすすめです。フードを切り替えた後に体調に変化があった場合は、獣医さんに相談してみましょう。
まとめ
老犬用のドッグフードは、成犬用のドッグフードと異なり、老犬の体に合わせて作られています。愛犬がシニアの年齢になったら、老犬用のドッグフードに切り替えましょう。
切り替える際、一度に切り替えてしまうと体に負担がかかってしまう場合があります。少量ずつ、様子を見ながら切り替えるのがおすすめです。
大切なのは、ドッグフードが愛犬の体に合うかどうかです。ドッグフード切り替え後に体調の変化がないかどうか、よく観察してあげてくださいね。
シニア期を控えたワンちゃんと、飼い主さんの参考になれば幸いです。