犬がかかりやすい病気と予防方法

この記事では、具体的に犬がかかりやすい病気とその予防法についてご紹介します。

犬がかかりやすい病気4選

犬は4足歩行で、一見すると人間とはあまり共通点がない動物のように思われます。

しかし、飼い主と同じ病気にかかってしまうことがあります。

ガンや虫歯、膵炎など、人間がかかる病気を犬が患ってしまうケースも多いです。

それでは犬は具体的にどういった病気にかかりやすいのでしょうか?

この項目では、犬がかかる病気についてご紹介します。

ヘルニア

椎間板ヘルニアは、椎間板に負担がかかりやすいダックスフンド・ビーグル・シーズー・コーギーなどが患いやすい病気です。

臓器や組織が別の場所へ飛び出しやすい状況を指し、椎間板ヘルニアの他には臍ヘルニアや鼠経ヘルニア、食道破裂ヘルニアなどが存在します。

激しい運動や老化で負担がかかった椎間板から飛び出した残骸が、神経や脊髄を圧迫することで「麻痺」や「痛み」などといった症状が現れるのが特徴です。

ガン

「悪性腫瘍」とも呼ばれているガンは、細胞の異常増殖が原因で発症する病気で、犬の死因1位です。

ストレス・老化・食物添加物などの化学物質やホルモン・紫外線・遺伝などが原因で発症し、「リンパの腫れ」「食欲がなくなる」「ぐったりする」「体重が減る」などといった症状がみられます。

虫歯

かつて犬は「虫歯になりにくい」と考えられてきましたが、全体で5%以上の犬が虫歯にかかっていると言われています。

食べかすが残りやすい食事や虫歯の原因菌が好む糖分の多い食事、歯磨きを怠った、歯周病などが原因で発症し、「息が臭くなる」「歯の変色」「歯に穴が開く」「食事に時間がかかる」などの症状がみられます。

膵炎

人間にもよく見られる膵炎は、実は犬にもよく見られる病気の1つです。

犬の膵炎は、活性化した膵液が膵臓自体を消化して炎症を起こす病気です。

老齢のメスによく見られる病気と言われています。

膵管の閉塞や細菌感染・膵臓の損傷などが原因で発症し、「元気喪失」「食欲不振」「下痢」「嘔吐」などが症状としてよく見られます。

それぞれの病気を予防するには?

先ほどの項目では、犬が発症しやすい病気を4つご紹介しました。 

それでは、病気の感染を予防するにはどのような方法が存在するでしょうか?

具体的にこちらの項目でご紹介します。

ヘルニア

遺伝要素が原因で発症する場合はどうしようもありませんが、椎間板ヘルニアはリハビリで筋肉が必要です。

そのため、子犬の時からバランスのよい食事をして、適度な運動をしておくといいでしょう。

太っていると関節を痛めやすくなるため、スリムな体系を維持しておくとより予防に効果的です。

また、二本足で立たせるなどといった、無理な体勢をあまりとらせないようにするのも必須です。

だっこをするときも、首の下とお尻の下の四肢の間に腕を入れて、背中と床が平行になるようにだっこしてあげましょう。

ガン

犬がガンになるのは、人間同様主に肥満が原因です。

人間と同じように食生活の乱れや運動不足から肥満になり、内臓を支える筋肉の衰えが始まるからです。

その結果、慢性的な肥満によりガンを発症する犬が後を絶ちません。

犬の場合、食事の前に日々散歩や運動をさせ、水を与えてから食事をさせるのが最も効果的な予防法です。

ただし、小型犬や老犬の場合、熱中症や日射病になりやすいため、散歩をさせる時間帯には気を付けましょう。

また、食生活からガンを予防することも可能です。

最近のペットフードは味付けや栄養のバランスなどが工夫されています。

しかし一方で、ガンになりやすい酸化防止剤の入ったペットフードが流通しているのも事実です。

そのような酸化防止剤などが含まれたペットフードを与えるのは避けましょう。

加えて、ペットが欲しいだけご飯やおやつを与えたり、人間と同じものを与えたりしてしまうと、肥満の原因となり、結果ガンになりやすくなってしまいます。

人間にとっておいしいと感じる食べ物でも、犬に与えるとかえって害になる食べ物も存在するため、人間の食べ物を与える際は気を付けましょう。

虫歯

犬も人間も、一番の虫歯予防は歯磨きです。

犬の場合、歯垢が歯石に変化するのが3~5日程度のため、少なくとも1日おきに歯磨きをするのがいいでしょう。

また、犬が虫歯になりやすいのは上あごの第1後臼歯および第2後臼歯、またはそれらと嚙み合わさる下あごの後臼歯など、いずれにしても奥歯が多い傾向にあります。

歯をチェックするときは奥歯や歯のくぼみまでしっかりチェックしましょう。

膵炎

膵炎は前述の通り高齢のメス犬に多く、激しい嘔吐があるときや、異物や腫瘍などで膵管が閉塞したときなど、様々な原因で発症します。

これらの他にも、寄生虫やウイルスの感染、利尿剤やステロイド剤の投与、手術や腹部のケガなどが原因になり得ます。

また、脂肪分の多い食事をしている犬や、肥満犬も発症しやすいです。

膵炎を予防するには、栄養バランスのとれた食事を適度に与え、脂肪分の多いおやつを与えないようにすることが得策とされています。

加えて、肥満にならないように日ごろから適度な運動と適切な食事を欠かさないことが大事とされています。

まとめ

犬がかかりやすい病気は幅広く、虫歯といった軽いものからヘルニアやガン、膵炎などといった器官系の病気まで多く存在します。

そのような病気にペットがかからないように、普段からしっかりとペットを観察し、適度な食事や毎日の散歩といった基本的な予防法を、欠かさないようにしましょう。

それだけでも犬は健康的な生活を送ることができます。

ペットの健康は、飼い主にかかっているといっても過言ではありません。

常日頃から愛犬に与える食事や、運動に気を使いましょう