愛犬に長生きしてほしいという願いは、飼い主が常に願ってやまないことです。
しかし、犬は頭の良さや敏感さゆえにストレスを抱えやすい生き物です。
それでも長生きしてほしいと願う愛犬家の方も多いはずです。
今回は、犬が長生きする食事の与え方についてご紹介します。
長生きする犬の特徴
前提として、まず「長生きする犬」の特徴を知りたい方も多いのではないでしょうか?
長生きするか否かは遺伝もかかわってきますが、住環境や飼い主との関係の築き方を中心的に考えていくとより愛犬の長生きにつながります。
では長生きする犬はどのような住環境で暮らし、どのような飼い主の下で生活しているのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
どんな犬が長生きするか?
前述の通り、犬が長生きするかどうかは遺伝もかかわってきます。
見た目や性格などでは、以下のような特徴が当てはまります。
・中肉中背の体型
・のんびりな性格
・いつでも楽しそうにしている、嬉しそうにしている
犬が長生きできる住環境
住環境も犬の寿命に大きくかかわってきます。
例えば、家は人間同様広い方がストレスが少ない傾向にあります。
他にも下記のような理由で、家は広い方が好まれます。
・十分に走れる
・人や他の同居動物と距離が保てる
・多少吠えても周囲に気になりにくい
長生きできる犬と飼い主との関係
また、飼い主がどんな人物であるかも犬の「犬生」に関係してきます。
具体的に言えば、「愛犬に厳しすぎず、ストレスをめったに与えない飼い主」のもとで飼われた犬は長生きする傾向にあります。
しかし、そういった飼い主になろうと意識しすぎると、今度は飼い主がストレスを感じて、そのストレスを犬が感じ取って具合が悪くなることも考えられるでしょう。
以下のようなことをしてあげるだけでも、愛犬との関係は大きく違ってきます。
・スキンシップをとって異変に早めに気づけるようにする
・十分に運動させたり、遊んであげる
・愛犬に楽しいこと、嬉しいことを見つけてあげられるように、何年経っても努める
長生きする犬の食事
先ほどの項目で、犬がどのような環境で、飼い主とどのような関係を築くとより長生きできるかをご紹介しました。
しかし一方で、もちろん食事の与え方も大いに関係してきます。
ではどのような食事の与え方をすればいいのでしょうか?
こちらでは実際のデータや実例などを挙げてご紹介します。
ドッグフード
まずはじめに、犬は大きく「成長期(子犬)」「維持期(成犬)」「高齢期(老犬)」の3つの時期に分けられます。
長生きできるドッグフードには「ミネラル」「タンパク質」「ビタミン」「炭水化物」「脂肪」の5つの栄養素が欠かせません。
5つの栄養素は体内で異なる役割を果たしており、愛犬の健康維持をサポートしているからです。
これら5つの栄養素がバランスよく含まれていることが、愛犬の長生きにつながります。
また、健康状態によっては犬に合わないドッグフードが存在するのも事実です。
今まで食べていたドッグフードと違う食べ物を愛犬に与えたら、体調を崩した例もあります。
愛犬の体調に異変を感じたら、無理をさせずに最寄りの動物病院へ行かせるようにしましょう。
手作り食
一方で、手作り食を与えられた犬は、ドッグフードを与えられた犬に比べて約3年長生きしているという調査結果が出ているのも事実です。
手作り食の方がドッグフードに比べて食材が新鮮で、栄養の吸収率が高いからです。
一方で市販のドッグフードは高温加熱や成型の際に栄養が失われたり、余計な添加物が入っていたりするため、このような現象が発生するのではないかと考察されています。
しかし、犬の栄養素は人間とは異なるため、毎日手作り食を与えるのもいいことではありません。
おやつ
おやつを与える場合、基本的には人間が食べるものを与えてはいけません。
チョコレートやコーヒー、玉ねぎやニンニクといったネギ類などはその代表格です。
一方で、与え続けることで小さな効果を発揮して、長生きにつながるおやつが存在するのも事実です。
野菜類であればトマトやブロッコリー、キャベツ、大根が、果物類であればりんごやみかん、柿などがそれらに値します。
トマトにはリコピン、ブロッコリーにスルフォラファンという成分が含まれており、どちらも抗酸化作用が期待できるからです。
また、果物ではりんごの皮にアントシアニン、みかんにクリプトキサンチン、柿にβカロテン(ビタミンA)が多く含まれており、それぞれに抗酸化作用が期待できます。
まとめ
基本的に、犬は飼い主が食べるものに興味を示す傾向にあります。
しかし、先ほど挙げたチョコレートやネギ類などは犬の体調を崩すため、与えないようにしましょう。
一方で、りんごやみかんなどといった果物は犬の体にもいいのは事実です。
犬に何を与えるかによって、犬の体調は大きく変わってきます。
犬に食べ物を与える際は、何を与えるようにするか考えましょう。