犬が嬉しい!栄養価の高い食べ物とは?

犬にとって、栄養価の高い食べ物ってどんなものがあるのでしょうか?

そもそも、人間にとって良い食べ物が犬にとっても良いものなのかよくわかりませんよね。

そこで、この記事では、犬が喜ぶ栄養価の高い食べ物を紹介します。必要な栄養素もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

犬の健康に良い、栄養価の高い食べ物は?

栄養価の高い食べ物を知る前に、5大栄養素について知っておきましょう。主なエネルギー源となる「タンパク質」「脂質」「炭水化物」に「ビタミン」「ミネラル」を加えたものが5大栄養素と呼ばれています。

これらの5大栄養素は人間と同じですが、犬の場合は摂るべき比率は人間とは違うのは知っていましたか?

人間の場合は、炭水化物60%・タンパク質15%・脂質25%ですが、犬の場合はライフステージによって異なるものの、炭水化物60%・タンパク質25%・脂質15%となっています。犬の場合は、タンパク質の割合の多さが目立ちますね。

5大栄養素:タンパク質

タンパク質には動物性と植物性の2種類があり、筋肉・皮膚・毛・爪・腱・軟骨などを作るのに必要なうえ、ホルモンや免疫物質生成の材料にもなります。

タンパク質が不足すると、発育が遅れたり体重が増えなかったり、被毛の発育も悪くなるなど、さまざまな症状があらわれます。炭水化物の多い食事を摂っていると、相対的にタンパク質不足になりがちになるので注意しましょう。

5大栄養素:脂質

脂質は、効率の良いエネルギー源で、同量のタンパク質や炭水化物の2倍以上のカロリーを得られます。

もちろん、エネルギー源のみでなく、脂溶性ビタミンの吸収を助け、細胞膜や神経組織や筋肉の成分となる働きもあります。

ただし、運動をあまりしないのに脂質を取りすぎると、肥満や消化不良、病気の原因になりうるため注意が必要です。

5大栄養素:炭水化物

炭水化物は重要なエネルギー源で、不足すると疲れやすくなってしまいます。

しかし、人間と同様に炭水化物が多すぎても肥満や病気の原因になる可能性があります。安いドッグフードでは炭水化物が多い傾向があるので、注意しましょう。

5大栄養素:ビタミン・ミネラル

ビタミンとミネラルはいずれも体調を整えるのに大きな役割を持っています。なかでも、カルシウムとリンは骨と歯の構成成分となり重要です。

これらは体内で合成できず食事から摂る必要がありますが、ミネラルは過剰摂取が害になる場合があるので注意しましょう。バランスが大事です。

犬が嬉しい栄養価の高い食べ物

それでは、5大栄養素をふまえて犬が喜ぶ栄養価の高い食べ物を紹介します。

肉類

肉食の犬には欠かせない食べ物で、牛肉・豚肉・鶏肉・羊肉どれも犬に与えるのには適しています。タンパク質や脂質がしっかり摂れますし、赤身のものであれば鉄分が摂れるのも嬉しいポイント。

ただし、豚肉・鶏肉は加熱が必要ですので注意しましょう。食中毒等のリスクがあるため、わんちゃんにあげる時には気を付けてくださいね。

魚類

犬は肉食ですが、意外なことにお魚も食べられるんですよ。魚によっては、タンパク質とともにDHAやEPAが含まれているものも多いのも嬉しいですね。

わんちゃんには、鮭・マグロ・カツオ・秋刀魚などが特におすすめ。

刺身用のものでなくても、生で与えられるのも嬉しいですね。

野菜

肉食の犬でも、野菜を食べることができるんですよ。

野菜の種類にもよりますが、ビタミンや食物繊維を摂れるので、皮膚の健康維持や便秘解消が期待できます。

わんちゃんにあげたい栄養価の高い野菜はたくさんありますが、特におすすめなのは、以下のものです。

人参

かぼちゃ・さつまいも

トマト

人参は、食物繊維やβカロテンが豊富なうえ低カロリー。また歯磨き効果もあるのでわんちゃんのお口のケアの面でも嬉しいですね。与えるときは、火を通して食べやすいサイズにしましょう。

かぼちゃやさつまいもは、炭水化物としても良い栄養源になるほか、ビタミン・カリウム・食物繊維も豊富に含まれています。ただし食べ過ぎは肥満や病気の元なので注意しましょう。与えるときは、茹でたり蒸したりして食べやすくしましょう。

トマトは、リコピンが含まれているのはもちろん、水分も豊富なのが嬉しいですね。わんちゃんに与えるときは、生のままでも加熱したものでもOKですが、青い部分には有害物質が含まれているため、完熟した赤いもののみあげましょう。

果物

果物は、野菜と同様にビタミンや食物繊維を摂れるため、体調を整えるのに良い食べ物です。しかし、糖質が多いため、わんちゃんに与えるときは少量にしておきましょう。特におすすめなのはリンゴやバナナです。

まとめ

この記事では、犬が喜ぶ栄養価の高い食べ物について解説しました。

5大栄養素が必要なのは人間と同じですが、摂るべき割合が異なるのが大きな特徴です。

また、それぞれの食べ物によって、加熱の有無やサイズなど与え方に注意が必要なものもあります。食べ物によっては注意しつつ、わんちゃんに栄養たっぷりのものをあげてみてくださいね。