ドッグフードとキャットフードってなにが違うの?

ドッグフードとキャットフードは、見た目が似ていますがどのような違いがあるのか疑問に思ったことはありませんか?

犬と猫の両方を飼っている場合、犬がキャットフードを、猫がドッグフードを食べてしまったらどうなるのかも気になりますよね。

この記事では、ドッグフードとキャットフードの違いを詳しく解説していきます。与える時の注意点も含め、ぜひ参考にしてください。

ドッグフードとキャットフードを比較してみた

まずは、ドッグフードとキャットフードの違いを比較してみましょう。ここでは「原材料・栄養成分」「味の違い」「価格の違い」に分けて紹介します。

【ドッグフードとキャットフード】原材料・栄養成分

ドッグフード

犬は肉や植物、穀物を上手に消化できる器官を持ち、食性は雑食。犬に必要な三大栄養素は以下の通りです。

  • タンパク質 25%
  • 脂質 15%
  • 炭水化物 60%

一般的なドッグフードにはタンパク質18%、脂肪が5.5%含まれ、原材料には次のものが含まれます。

  • 肉類(ビーフ、ポーク、チキン等)
  • 魚介類(まぐろ、カツオ等)
  • 穀類(とうもろこし、小麦等)
  • でんぷん類(コーンスターチ、さつまいも等)
  • 豆類(大豆、きなこ等)
  • 油脂類(植物性・動物性油脂等)
  • 卵類(鶏卵、うずら卵等)
  • 乳類(全脂乳、チーズ等)

キャットフード

猫は肉食。キャットフードには、猫の体内で生成できないナイアシンやタウリンが多く含まれます。猫に必要な三大栄養素は以下の通りです。

  • タンパク質 35%
  • 脂質 20%
  • 炭水化物 45%

タンパク質が26%、脂肪が9%含まれ、栄養価はドッグフードより高いです。主な原材料として次のものが含まれます。

  • 肉類(ビーフ、ポーク、チキン等)
  • 魚介類(まぐろ、カツオ等)
  • 穀類(とうもろこし、小麦等)
  • 豆類(大豆、きなこ等)
  • 油脂類(植物性・動物性油脂等)

それぞれに必要な栄養素が計算されて含まれており、含まれる割合が異なることを覚えておきましょう。

【ドッグフードとキャットフード】味の違い

ドッグフードは基本的に薄味ですが、嗜好性が強く、塩分も多いキャットフードは味が濃いことが特徴です。ただし、種類によっては甘みの強いドッグフードもあり、プレミアムフードや無添加のキャットフードは、味付けが淡白なものが多いです。

【ドッグフードとキャットフード】価格の違い

格安のものから高級フードまで価格が幅広いため、どれを選べばよいか迷うかも知れません。価格別に、相場を紹介します。

格安フード (500gあたりの価格相場)

  • ドッグフード 約250〜500円
  • キャットフード 約300〜600円

格安でも検査をクリアしたものが販売されているので、安全性は最低限守られています。ただし、安くするために低品質の食材や添加物を多く含む場合もあるため、安すぎるフードを長年与え続けることはおすすめしません。

平均的な価格 (500gあたりの価格相場)

  • ドッグフード 約550〜550円
  • キャットフード 約1000円

高級フード (500gあたりの価格相場)

  • ドッグフード 約1000円〜
  • キャットフード 約2000円〜

無添加フードや厳しい衛生・管理基準をクリアした高級なものは、格安フードの2倍近くの価格。安全性が高い一方で賞味期限は短く、少量のパックで販売されていることが多いです。

与える回数は?

犬と猫では、食事を与える回数が異なります。それぞれの習性や特徴に合わせて、適切な量や回数を守りましょう。

犬の場合

子犬や老犬は少量ずつ3〜4回成犬期は1日2回が適切とされています。犬は与えられた食事を一気に食べることが多いので、一度に大量のドッグフードを与えないことが大切です。

猫の場合

猫は犬と比べて胃が小さく、一度にたくさんの量を食べられません。目の前の餌を平らげがちな犬よりも、食べ物の好き嫌いが多く見られるのも猫の食性です。食事の与え方としては、猫の好きな時間に「置き餌」をすることが望ましいとされています。

ただしウェットフードの場合は腐敗が速く、長時間放置しておくと匂いも強くなります。置き餌をしても猫が一向に食べないようであれば、劣化してしまう前に片付けましょう。

食べないキャットフードにこだわらず、猫が好んで食べるものに変えてみるのもおすすめです。

それぞれのフードを代用しても大丈夫?

犬と猫の専用フードを、代用するのはやめましょう。それぞれの危険性を解説します。

【犬がキャットフードを食べると栄養過多に】

栄養価と嗜好性の高いキャットフードは、犬に必要以上の塩分や脂肪分が含まれています。栄養だけでなく味付けも濃く、犬の内蔵や腎臓に負担をかけるからです。

【猫がドッグフードを食べると栄養不足に】

ドッグフードには、猫に必要な栄養素であるタウリンやアラキドン酸、ビタミンAが充分に含まれていません。栄養失調だけでなく、心筋症やタウリンの欠乏による目の病気にかかるリスクが高まります。

まとめ

ドッグフードとキャットフードの違いはお分かりいただけたでしょうか。犬と猫では身体上の特徴が異なり、専用フードは各々に必要な栄養素が含まれています。

犬にキャットフード、猫にドッグフードを与えると病気のリスクも考えられるため、代用や混合は禁物。

大切なペットの健康を守るために、適切な食事を与えましょう。